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Go!Go!チアーズの堊のレビュー・感想・評価

Go!Go!チアーズ(1999年製作の映画)
4.1
海外のレズビアンフォーラムのLGBT系映画ベストテンにおいて『市民ケーン』並に1位を獲得しまくっている作品。「レズビアンを疑われた女の子が『カッコーの巣の上で』並の矯正施設に送られて、トランプ政権ライクな保守教育の中で…」なんてストーリーの映画に「熱血リハビリムービー」なんて書いてあることに戦慄してしまうが世紀末に撮られただけあって『ファイトクラブ』『マルコヴィッチの穴』なんかを思い出させるポップ感あふれる編集と撮影が楽しい。LGBT当事者的にたまらないのだろう『卒業』エンドにはやや隔世の感があるものの、クレア・デュヴァルと主人公のイチャつきとダンスでの視線劇において百合作品としてはっきり楽しめる。もちろんミシェル・ウィリアムズも出ている(一瞬だが)。ELEPHANT6系列のバンドが参加しまくったサントラはまじで名盤。

「LGBTはスタンガンで治る」を地でやっている。ゲイの家に押しかけて「アダムとイブ!アダムとイブ!」と連呼するシーンで保守と聖書を理解。
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