大富豪サイラス・ウエストの死から20年、ようやっと遺言フィルムが公開される。さっそく見ようぜ。そこで発表されたのは、意外にも遺族中もっとも縁遠いキャロル・リンレーだった･･･という犬神な展開だが、実際映画の後半に登場する殺人鬼は見るも無惨に焼け爛れてスケキヨのようだ。さておき本作は聞いてびっくりパウル・レニ『猫とカナリヤ』（27）のリメイク。それをなぜポルノ作家のラドリー・メッガーが手掛けたのか知らないが、そういう気分だったのだろう。女優陣がみんなどこかエロっぽいのは、だから。ちなみに『猫とカナリヤ』はユーロ・トラッシュの帝王ジェス・フランコもリメイクを作っててその邦題は『絶叫！ブルターニュ殺人事件』（76）という。素晴らしいなあ。
