チッコーネ

THE KISEI 寄生のチッコーネのレビュー・感想・評価

THE KISEI 寄生(2002年製作の映画)
2.7
民主化以降の韓国映画が手探りでホラーに取り組んでいた頃の作品で、どこかよそ行き、無国籍な雰囲気。
庶民的な風景やキャラクターは、ほとんど見受けられない。
時々魅力的な美術が顔を出す、悪夢の背景にある白いドームは特に良かった。
デイヴィッド・リンチの不条理ホラーに影響を受けた『カル』の系譜にあり、強引な設定や編集のほか、解釈を観衆に委ねる部分も。
ヒロイン役はのちに自殺してしまう、イ・ウンジュ。