コブラ

デビッド・クローネンバーグのシーバースのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

クローネンバーグの長編商業監督デビュー作にして割と営業みの強い仕事であったとの事。

芸術分野の補助金を国からせしめてエログロジャンルムービーを撮った事で🇨🇦議会において是非を議論されたり批評家から相スカン喰らうも興業的には大成功。バックラッシュは相当なものがあったとの監督インタビューを見たけど、めちゃくちゃ痛快な話だ。


初見。
ロメロ風味のパンデミック映画。

「寄生虫を使い病に侵された臓器の機能を代替させる」虫を使った人体の機能拡張なんて発想が既にという完全にクローネンバーグ。

まあ実はそれは建前で、寄生虫研究の真の目的は人類総淫乱化(正確には理性からの解放)だったんどけども☺️

案の定寄生虫がアウトオブコントロールとなりバイオハザード発生。宿主となった人間は性欲のタガが外れて24時間エレクト&シットリ状態となりハメを外してハメまくる(寄生虫は性交により感染)。

パンデミック映画の常としてラストは基本バッドエンドになる事が多いけど、今作の感染者の皆さんは肉体が腐る訳でもないし、フリーセックスを存分に楽しまれている様に思えて、数多の“〇〇•オブ•ザデッド”作品と違い悲壮感はあれど絶望感は薄い。勘違いかもやが。

監督ご本人も認める荒削りな一本だけど、なるほど尋常ならざるナニを感じますね。

面白い。
コブラ

コブラ