西東京

荒野にさすらう若者たちの西東京のレビュー・感想・評価

荒野にさすらう若者たち(1974年製作の映画)
4.0
いつもより明るいフランク・ペリー。しかし能天気の間に見えるのは虚無感であり、将来への翳りは常に付き纏う。
舞台は現代だが、モクモクの雲に広大な牧草の自然を含んだ撮影が素晴らしく、人物ばかり映す凡百の西部劇よりよっぽど西部劇。天候もカラッと晴れてない感じがジェフ・ブリッジスらの内面とリンクしつつ、空気を感じられてよい。
牛泥棒で生計を立てるジェフ・ブリッジスとサム・ウォーターストンの気怠げな雰囲気もいいが、対比する牧場で雇われたハリー・ディーン・スタントンのコンビもマジでいい。
4人で温泉入ったり、ゲームしながら会話したり、熱のない距離感が面白い。サム・ウォーターストンの父親がボロボロのジョー・スピネルなのもウケる。
切り返しがおかしい場面が1箇所あって、カットによって手袋が付いたり外れたりしてたのが気になった。
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