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ラヴ・ハッピーのricoのレビュー・感想・評価

ラヴ・ハッピー(1949年製作の映画)
3.9
4.50年代のミュージカル好きな私としては、その佇まいだけで十分に好みなのだけども、前作で力なかったハーポはこちらでは生き生きと飛び回っているし、出番が少ないとはいえ残り2人も相変わらずな姿を見せてくれている。

ハーポのコートの裏側も見れる。
さりげにコートからアイスを出して「トゥッツィ・プッチィ・アイスクリーム」をしてくれたり、コートから氷と犬を出してくれたりと、昔の作品にも目配せしてくれる。
------再見 追加

もともとハーポのソロ作として開始したものの、チコが途中で参加することになり、最終的にグルーチョも入れないと製作できないことになったので、ハーポが怒ってしまったらしい。(ので、自伝でもこの映画の話はされない。) ということで、グルーチョの出演時間は契約段階で限られており、クレジットも特別ゲストみたいな扱いになってる。

以前はdvdで販売できるのがショートバージョンだったので、今販売されているジュネス企画は、コスミックの8枚入りのものより短いもののようです。
追加されているシーンの詳細はこちら

https://www.marx-brothers.org/marxology/love.htm

まだ初々しい「健康的な」ヴェラ・エレンのミュージカルシーンや、アニメーション監督を使ったハーポチェイスシーンなど兄弟に切り捨てられているとはいえ楽しい映画。
資金稼ぎのために当時まだ珍しかった、看板に企業広告を入れてハーポを立たして見せる、みたいなことをしています。
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