三隅炎雄

人喰いエイリアンの三隅炎雄のネタバレレビュー・内容・結末

人喰いエイリアン(1984年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

森の中にレズビアンのカップルが暮らしている。
そこに奇妙な青年が彷徨い込んで来て、共同生活が始まる。
男前の彼氏、実は異星人であった。
元々ほつれかけていた女性二人の関係が、この青年の登場で大きく軋み始める。
森を出て新しい世界を知りたい女と、いつまでも彼女を自分のもとに留まらせ支配したい年上の女。生々しい長いベッドシーン。でも心の溝は埋められない。
女たちの関係が決定的に壊れたその時、異星人は二人をペロリ食べてしまう。
引き裂かれた二人の愛はようやく異星人の胃で一つとなって、少し経てば(映画では描かれないが)糞となってひり出される。
人間は美味しい。みんな食べに来ても大丈夫。
異星人は報告した。

孤独な愛が悲鳴を上げている。所謂ジャンル映画ではない。
三隅炎雄

三隅炎雄