愛に生きたゲアトルーズの一生。彼女が最後に選んだ相手は孤独と自由だった。カール・テオドア・ドライヤー監督の遺作。言葉の深さに引き込まれた。スクリプトがほしい。活字書物としても読みたいと思った。
最…
【愛は生きる糧 〜同期づけた精神世界と住人の目線がリンクした"人生"の映画〜】
生きていくと若い頃は理想を追い求めていき誰かの事を愛するようになる。
その一方で誰かに愛されたいという想いも生まれ共に…
カール・T・ドライエル監督作。
『裁かるゝジャンヌ』(28)、『怒りの日』(43)、『奇跡』(54)等、映画史に残る傑作を生みだした北欧デンマークの鬼才:カール・テオドール・ドライエルの遺作となっ…
ある女性の愛にささげた人生を描く。出てくる男達は皆彼女を自分のものにしようとするのだが、それは決して愛情ではなく、独占欲であったり世間体であったりする。ゲアトルーズはそれぞれの男性に対し愛を与えよう…
>>続きを読むキルケゴール『反復』を思わせる名作。存在は皆追憶に過ぎぬというのなら、この人生に何の意味があろう? 始まったときにはもはや死せるものとなった俤を求めて、人生は苦痛であった。しかし、『ゲアトルーズ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ドライヤーの遺作なんだ…
ゲアトルーズの愛についての哲学映画。
周りの3人の男性との関わりからゲアトルーズの考えや生き方を巧みに描いていると思う。
自分に愛を向けない相手、エアランに愛を貫くという…
あまりに根源的であるが故に通俗的な表現になりそうな問いかけを、1964年というスウィンギンな時流に逆行する演劇的な手法で貫徹し、現世から引き剥がしていく試み。(時間よ待ってくれ、私が台詞を言い終える…
>>続きを読む初めて見たのはEntrepôt 、懐かしい。
『奇跡』は(神を)信ずるとはどういう行為なのかという問いを、究極まで突き詰めた作品でした。一方、『ゲアトルーズ』は、愛するとは畢竟どのような行為なのかを…
(c) Danish Film Institute