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ガートルード/ゲアトルーズのAのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ドライヤーの遺作なんだ…

ゲアトルーズの愛についての哲学映画。
周りの3人の男性との関わりからゲアトルーズの考えや生き方を巧みに描いていると思う。
自分に愛を向けない相手、エアランに愛を貫くというゲアトルーズ…
しかしながら元恋人のガブリエルとの最初の恋愛について描写され明らかになるのは、恋に幻滅した過去。
些細な言葉に傷ついた彼女は相手からの愛に目を背けるようになったのではないか…??
恋は苦しいものだと逃げたようにも思えた。

エアランから真実を告げられた時、彼女は彼から高慢だと言われている。

夫のカニングは愛したことなどなかったと言う。それはきっと事実なんだろうけど、それを相手に言ってしまうゲアトルーズはなんてひどいんだろう。

ゲアトルーズという人物は1人で完成されている。誰からの愛をも必要とはしない。それが自分自身の愛に生きるということなんだなと思った。自分はこんな生き方は出来ないのかもしれない…。というかしたくないかも…。
もう2度と傷つきたくない故に選んだ道がエアランに幻想を抱きながら生きることだったんじゃないかな?
恋は確かに幻想ではあるかなぁ

03201335SJB5
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