傑作
男女の恋愛学を全て煮詰めたような作品。
感情の機微がとても繊細に捉えられている。
想い、偲ぶことの尊さと切なさ。
恋の春から冬まで、男女が出会い、恋に落ち終わるまで。初めから終わりまで。
…
メモ
・シュート素材の積み重なり
・微細な現場音
「繋がらない」というより、「繋げることなど念頭にない」編集
ある空間のなかでまるで「自らにとって最適な体勢をとっていなければ死んでしまう病」と「他…
この厳粛さと精神性の高さはなんなんだ一体。途中から正座して観てしまった。儀式のような空間構成と自律的なキャメラ・ワークから生み出される緊張感と厳粛さが素晴らしい。
傾斜と水平、決して交わらない視線、…
あまりに美しく、精緻に組み上げられた画面というものは作為ではなく、奇跡のように見えてしまうことを知った。神性を帯び、畏怖すら覚えてしまうまでに。この約2時間の映画鑑賞はそういう体験だった。
空間に…
人生は愛である。
登場人物達の目線が決して合うことはなく、永遠にすれ違い続けている。愛している人とは視線を交わすことはない。
たまにこっちを見られているようで怖い。
女の愛と、男の仕事は最初から…
視線の断絶とフレーミングでディスコミュニケーションを描く作品は数あれど、2時間ここまで視線が合わない(切り返しは序盤の夫との会話1回だけ?)絶望的な映画は見たことない。疲れ切ったしまるで掴めた感じが…
>>続きを読む(c) Danish Film Institute