ミヒャエル・ハネケ監督作。気分が悪くなる。スプラッター系とは違うリアルな残酷さ。固定カメラで写された少年と少女。家畜を殺すための道具で少女を殺害する少年。別に殺害シーンが画面に映るわけではない。見切…
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好奇心が導く災禍と、罪を隠蔽してしまう家族。愛しの一人息子の衝撃の告白を、必死に世間の目を気にして隠してしまう。当事者よりも家族が焦っているし、ベニーの罪の意識のなさが素晴らし…
ファニーゲームもそうだけどハネケのこの冷徹な雰囲気絶対映画館で絶対見たく無い、飲み込まれそう。
べニーズビデオずっと見たくて見てみたけどそんなに没入する感じはないかな。映像に映し出される映像が客観性…
現実との繋がりの欠落。現実そのものには興味はなく、ビデオ・映画・メディアなど、何かしらの媒体を介してしか世界とうまく接触し得ないから、倫理概念の欠如だったり、感情の麻痺だったり、他者への無関心だった…
>>続きを読む狂気なんだけど、日常に溢れるあらゆるニュースが現実的で、むしろそっちのほうが狂気に思える。
主人公のベニーも、父も母も狂気だ。
死体の対処法を話す父と母、時おり笑ってしまう母の狂気。
自分の価値観…
衝動、という言葉の本質的な部分を強く抉り取るかのような物語。ただそこに感情のようなものは表出せず、淡々と描いていく。一見退屈とも思える母親との小旅行など、その裏側で残酷な行為が隠されていることを想像…
>>続きを読む劇中内の別のカメラ、およびその映像という要素はもうここから登場していた。
二作目にしてのちの映画を想起させる要素がいっぱい。
2時間弱のわりに少しダレることもあるけど、長編二作目でこれは中々のもの…