このレビューはネタバレを含みます
"ハネケの作品にはいつも子供の眼差しがある"
エジプト滞在中の母子のやり取りに、この映画の真意を紐解く手がかりがある。
ベニーが撮影するビデオには必ずと言っていいほど母親が映っているが、
それに…
ただ、どんなかなぁ…と思って…。
少年(ベニー)の殺人を題材にした、生々しく重めな内容の作品。
彼がどうして殺人を犯したのか?心の中では本当は何を思っていたんだろうか?…というのは詳しくはわ…
このレビューはネタバレを含みます
こういう話はかなり怖い。
ベニーにとっては豚を屠殺する道具で行きずりの女の子を殺すことにも、自分のために死体の処理をしてくれた両親を警察に通報することにも、深い理由なんかはなくて、ただ「なんとなく」…
あの少年の無関心、感情の欠如。理解できない不気味さ。親の諦め。
少年が欺瞞に満ちたどこにでも居そうな家族を破滅させるやり方が卑劣で冷酷。
死の寸前まで叫び続ける少女の声に耳を塞ぎたかった。
現…
3回目見たのだけど、何度見てもすごいショッキングな映画! 冒頭からいきなり豚の屠殺シーン。頭に屠殺銃を突きつけて、ズドンッ! ブホーー!うわぁ…と思ったらキュルキュルと巻き戻し、今度はスローでズーー…
>>続きを読むインタビューも含めて非常に好きな作品。テレビから流れるあらゆる音が、こんなにも暴力的で虚しく馬鹿馬鹿しく聴こえるのは、初めての体験だ。ハネケの映画の中では沈黙も音の一種であり、日常に散りばめられた音…
>>続きを読む自分が撮影した豚の屠殺映像に魅了されレンタルビデオ店に通いつめるベニーがある日その店で出会った少女を殺す。
日常的にカメラを回している彼はこのシーンもビデオに収めていて、ある夜それを両親に見せてしま…