これがハネケ!!てなった、これと比べたらハッピーエンドとか児戯に等しいな、しかもずっと同じテーマでやってるんだ ただ撒き散らされるものは派手だしカメラの距離もぐっと近いけど、やっぱり相変わらず全員おんなじところにいる 非現実的なことに手を染めてしまってもなお、しがみつくようにずっとその場所を離れられない
少年ひとりの物語にしないで家族の(しかも救いようなく破滅している家族の)物語として仕立てるあたり、性格が悪くて非凡だなと思う 少年だけならまだしも大人たちまでかっこ付きの現実を生きてるなんて救いようがない ずっとどういう気持ちで観たらいいのかわからないまま最後の展開に感情がばかでかくなって終わった 邪悪さはどこに潜んでたんだろう
全体通して食事シーンの音が不快でよかった 喋りながら食べるということを知らないからピザ食べるときもあんなだったのか、てなったしあんな実家ぜったい一刻も早く出たすぎる 潜んでいたとしたらそういうところなのかなとつい思っちゃう
エジプトのくだりの謎の浮遊感も初めてのそれでよかった 焼けつく陽射し、異国語のテレビ番組、母親の嗚咽 真面目な父に透明にされてくボディー