鮭茶漬け

ベニーズ・ビデオの鮭茶漬けのレビュー・感想・評価

ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)
4.2
ミヒャエル・ハネケ長編2作目
ビデオ収集好きの少年が起こしたとある事件、その事件を知った家族が歩む結末とは。

衝撃的なオープニング、衝撃的な展開、衝撃的なラストであり、完全にハネケの作品だ…となった。笑 少年の我儘に私たちも終始翻弄される。
あくまで自分の想像でしかないけどこの作品から監督は『ファニー・ゲーム』の案を創出したんじゃないかなぁと思ったり。多くの共通点がありますし(主人公役の役者がファニーゲームの極悪青年の片割れであるというのもそう)。例えば、映像内映像で少年が〇〇するシーンがありますが(映像を「異化」するって監督は言ってましたが)、中間の層を取り払ったものがファニーゲームであると思います。そのシーンの中でも、肝心な所を映さないというのも共通してますし
やっぱりハネケであれば初期作品のこの青白い色彩が好きだなぁと思います。どうしようもない絶望した雰囲気が。
鮭茶漬け

鮭茶漬け