監督のらしさが出てる。
怖がらせたいならただ怖がらせればいいし、笑わせたいならただ笑わせればいいし、ハラハラさせたいならただハラハラさせればいいのに、敢えてそこに微妙な感情の調味料をトッピングするこ…
観る側に非常に精神的余裕を求めるという意味で、いかにもハネケっぽい作品。
気分が落ち込んでるときは観たくない内容だし、「間」を一切はしょってくれないあたりも焦れったいし。
スプラッタ映画やショッキン…
『ラルジャン』をあからさまに想起させるような手元のショットと貨幣のショットの連続。
全ての犯罪が社会構造の中にある必然的なものであることを示しているかのように。
それでいて、動機は「弱虫」と言わ…
ファニーゲームや隠された時間とも繋がっていて、全てはここから始まったのだなという胸熱感があった。
ハネケは徹底して「抑圧」と向き合い続けてる作家なんだなと。
それを物語を通した「答え」じゃなく、映…
冷たいとにかく冷たい。
悪い夢のようなことがずっと起こるのに、カメラは常にある一定の距離から客観視を続けるために、まるで心が暴走する身体と切り離されてコントロールが効かなくなってしまったような感覚だ…
このレビューはネタバレを含みます
最近の若者はなにを考えているかわからないね、みたいな映画。一昔前の映画は結構そういうの多い気がする。社会不安と若者の内面を同一視する感じ。主人公の行動が無軌道すぎて共感はできないし、両親も率先して…
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