Raiya

バトル・ギース/地獄の救出指令のRaiyaのレビュー・感想・評価

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『ジョーカー』2019年・アメリカ 監督/トッド・フィリップス
出演/ホアキン・フェニックス/ロバート・デ・ニーロ/ザジー・ビーツ/フランセス・コンロイ・DCコミックス「バットマン」に登場するスーパーヴィランであるジョーカーことアーサー・フレックが悪へ堕ちる経緯が描かれる。「グラディエーター」「ザ・マスター」などで個性派俳優として知られるホアキン・フェニックスがアーサーを演じ、「ハングオーバー!シリーズ」を成功させたトッド・フィリップスが監督を務める。映画は2019年10月4日より日米同日で劇場公開された。R15+指定。 ロケ地となったニューヨーク・ブロンクス地区にある階段が観光名所になった。劇場公開当時のキャッチコピーは「本当の悪は笑顔の中にある」。割合新し目の映画を観たくて仕方がなかった。アマゾン・プライムでは有料だったので二の足を踏んだが、こうやって奇特な人からDVDを入手できると凄く嬉しい。大きなスクリーンどころか、タブレットやパソコンで観るようになってしまった映画。不謹慎な観方だなぁと我ながら嫌になってくるが、字幕が上手く読めないから仕方がない。ここ頃の映画は全体的に暗い場面が多く、特にこの映画はバットマンの時もそうだったようにかなりダークな雰囲気が漂う。
「バットマン」におけるジョーカーの存在感を実感していない自分にとっては、奇妙な物語に思えて仕方がなかった。狂気となんとかが共存するなんたらかんたら、とか専門家は解説しそうだが、暗くて嫌な映画ストーリー及び映像とだけ記憶に残るだろう。あまり気持ちの良い映画ではない。ようやく観終わったという安堵感の方が遥かに気持ちを占めていた。


人類は火星に宇宙基地を建造し、地球外生命体の探査に乗り出している。著名な宇宙飛行士クリフォード・マクブライドの息子であるロイ・マクブライド少佐は、優秀な宇宙飛行士となっていたが、16年前の父の事故死が切っ掛けとなり、他者と適切な関係を築くことができず、妻のイヴとも離婚していた。ある日、地球は大規模なサージ電流に覆われ、全世界で4万人超の犠牲者が発生する。サージによる軌道施設の爆発事故を生き延びたロイは、アメリカ宇宙軍上層部に極秘に招集される。宇宙軍は、16年前に連絡を絶ち、現在は海王星付近に留まっているらしい地球外生命体探査計画「リマ」で用いられていた反物質装置がサージを引き起こしたものと推定する。リマ計画のリーダーであったクリフォードも生存している可能性が強まり、息子であるロイをクリフォードへのメッセンジャーとする。ロイは監視役であるプルーイット大佐と共に、サージの影響を免れた宇宙軍火星地下基地で、海王星へのレーザー通信を試みることになる。ブラッド・ピットの容姿は実に俳優らしいが、残念ながら彼の作品でヒット作品を観たことがない。と言ってしまっては失礼だが、それなりにヒットしている映画はあるものの、これぞという彼でなければ演じられないような俳優魂を見つけられていないのだ。この映画だってまったく無名の俳優で充分なんじゃなかろうかと感じる。月や火星に簡単に行ける時がやってくるのだろうけれど、そこまで生き延びている訳もなく、あくまでも夢物語の映像にしか見えないところが辛い。「地獄の黙示録」を観ているような錯覚に襲われたのは私だけだろうか。宇宙空間では動作が緩慢になる、そのために上映時間が長くなってしまったのではなかろうか。イマイチ。面白そうに始まるが、観ているうちに飽きが来るストーリーと映像だ。
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