売春防止法の施行直前の東京。義治と蔦枝はただあてもなく歩いていた。蔦枝は「赤のついている方へ行ってみたいの」と交差点を思いつきで幾度も渡り、そして二人が辿り着いたのは洲崎にある遊郭街「洲崎…
>>続きを読むはじめは女として、二度目は人間として…。芸者小えんの姿をとらえて人の心の美しさ醜さを描き、大きな感動を与える文芸巨篇。
京都の祇園では名の知れた芸者・美代春のもとに、落ちぶれた商家の娘・栄子が「舞妓になりたい」と転がり込む。美代春は栄子の一途な願いに根負けし引き受けることを決意するが、一人前の舞妓にするには…
>>続きを読む売春防止法施行直前、自分を売る女たちを描いた巨匠・溝口の遺作。様々な事情を抱え公認の売春地域で身を売る女たちの生き様を、豪華女優陣競演で生々しくリアルにテンポよく描いた悲喜劇。