風景も貴重
料理屋 ダンスホール 銭湯 歌舞練場 お茶屋
宮川町を走る君蝶のシーンは衝撃的。
障子を足で閉めて うふふ
このシーンがとても好きです。
当時の祇園甲部と宮川町の違いを描いているのも…
新藤の脚本は暗い、しつこい。
芸妓の死、終盤の劇場のシーンは、もうちょいあっさりの方がみやすいなぁ。
マチ子嬢の妖艶な美しさ、目の動きには震える。お相手の男性陣のキャスティングもよい。進藤のいやらし…
強いマチ子様と対照的に、男たちが揃いも揃ってダメすぎてよかった 。
(あまりのダメっぷりに、映画館で笑いが起こってたのが楽しかった)
なかなか腹の内を見せないはずの京女の憎悪むき出しな取っ組み合い…
監督は吉村公三郎、主演は京マチ子
京都の花街を舞台に様々な状況に悩みながらも強気に生きていく芸者の姿を描く
【あらすじ】
芸者である君蝶(京マチ子)はその若さと美しさ、さらには肉体を武器に男たちを…
祇園とかいう監獄。
あの時、あの踏切を超えていたら京マチ子は幸せになったのか。
案外、別の街でも別の男に刺されてしまうんじゃないかという気もする。
あと随所で流れる伊福部昭のBGMがL作戦マーチ過…
京マチ子の絵に描いたようなキャットファイトに続く、進藤英太郎の絵に描いたようなうろたえ演技。
京マチ子が娘道成寺の衣裳で祇園を逃げ惑うシーンや、洋装の藤田泰子と小林桂樹が横並びで黒く深い祇園の小道を…
京マチ子…ですねぇ、男らしい女?(笑)いや女を最大限に前面に押し出して、その女で男たちを手玉にとるのね。
カッコいい…
サザザさんでもお馴染み(笑)の殿山泰司からはじまって実に切れっぷりが見事です…
ああ、よかった。好き。自らの肉体を武器に男を手玉に取り、色街で逞しく生き抜いていく芸妓・君蝶に京マチ子がドンピシャでハマり役。
ここまで観てきた中で一番、彼女の地のキャラに合っている役なんじゃないだ…