ゆっきー

墓場にて/魔界への招待・そこは地獄の始発駅のゆっきーのレビュー・感想・評価

3.5
ハマープロのライバル会社アミカスプロ製作のオムニバス映画で、エレベーター故障により暇潰しで会話を始めた5人の男による世にも怪奇な話。
これが期待以上の面白さである。

1話目:死者のレストラン
2話目:テンパリ妻
3話目:魔法のロープ
4話目:偽装埋葬
5話目:デスノートならぬデス絵画

個人的には3~5が好き。

常々思うのがベイカーってホラーよりサスペンスの作家よねって事。
特に4話目の棺桶の中で空気が薄くなっていく中、誰かが棺桶を空けてくれるのを待つというタイムリミット、5話目で、殺人現場に置き忘れた時計を取りに交通量の多い道を戻る男と、自分の肖像画を上で作業する足場の怪しい男との見事なカットバック。
完全にサスペンスである。

自分の肖像画が傷ついたら自分が死ぬので、丁重に金庫に保管すると今度は呼吸困難になるっていうアイデアも秀逸で好き。

あ、あと4話目、棺桶の蓋が開く→2人が驚いて逃げる→車が二人を見て木に衝突して炎上 のテンポの速さが異常過ぎて爆笑した。
ゆっきー

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