ガブXスカイウォーカー

ワンダーガールズ東方三侠のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ワンダーガールズ東方三侠(1993年製作の映画)
3.9
チン・シウトン監督だけあって、例によって美女たちの過激なまでの生身のアクションが炸裂して見応えたっぷり。コメディタッチでアニタ・ムイ、ミシェール・ヨー、マギー・チャン三大ヒロインの魅力を余すところなく描く。
だが、児童虐待シーンは問題だ。
マギー・チャンが他人の赤ちゃんを囮に連続誘拐犯人をおびき出そうとする(ひでー!)のだが、それを止めようとするアニタ・ムイ、さらにミッシェル・ヨーも加わり三つ巴の戦いになる。そのとばっちりをくらって赤ちゃんは高所から落ちて後頭部にたまたま出ていた釘が刺さって死ぬ。しかも即死ではなく泣き苦しんで死ぬのだ(キャー!)。
さらに壮絶なのは、マギー・チャンが魔物化しかけている子供たちの寝ているところに爆弾を投げて爆殺(ドイヒー!)するところ。寝ている間に死ぬなら痛みもないのだが、なんと子供たちは爆弾が爆発する直前に目を覚ます。爆発した後、即死ではなく、ションベン漏らしながら苦しみ抜いて死ぬのだ(ギャー!)。
チン・シウトン監督は後に『レディ・ウェポン』(2002)でも女子小中学生たちに殺し屋の訓練をさせたりするが、なにか子供に怨みでもあるのか?
『ワンダー・ガールズ 東方三侠』は残酷描写にちょっと覚悟がいる、チン・シウトン監督、いや90年代の香港映画の狂気をうかがえる快作であろう。