Shaw

罪物語のShawのレビュー・感想・評価

罪物語(1976年製作の映画)
2.5
『邪淫の館』で僕の度肝を抜いたド変態監督ボロヴツィクだが、あれはお話が大して面白くはなかった。なんでじゃあ本作を見たのかというと、見終わったいまもう自分でもわからない。

自分は明らかにこの監督の刺激の面だけに全期待を寄せていることに気づき、本作は『邪淫の館』よりかはある程度真面目に作られていることに、つまりは刺激的な場面は非常に少ないということに落胆しつつ、一つの映画としての良さを探そうとした。

けれども、本作ペーシングやらトーンやら撮影やら色々ちゃがちゃが。せっかくの豪華なセット・衣装もあんまし活かされてない。

『西鶴一代女』と比較されているのは大いに理解できるが、正直あれは気迫が違う。

致命的すぎる問題があるわけでないが、褒めるところも何もない中途半端な作品。まず130分は長すぎて正直クソつまらんかった。もうこの監督の作品見ないかも。
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