暗くて渋い。復讐と言う狂気が暴走するフレンチ・ノワール。
自らのミスで家族を失った過去を持つ孤独な刑事が連続殺人犯を追い詰めて行く姿を描く…
ともあれ、刑事ダニエル・オートゥイユの哀愁と色気が凄い。と言うか自分に酔ってるとさえ思える投影ぶり。
そして、ここぞと言う時には雨、雨、雨が効果的に使われていた。ただ、絵になるし様になるけどちょっとあざとくも感じてしまったのは私だけかな?
並行して描かれる過去の事件と現在進行形の連続殺人事件、散りばめられた沢山のエピソード達。更には警察組織の腐敗と正義…色々盛り込み過ぎて散らかった感は否めないところ。
雰囲気も、キャラも揃ってるだけに惜しいと感じてしまったものの、通してノワール感をビシビシ感じるし衝撃的なラストをはじめ見応えシーンも多めだった。
あと、オリヴィエ・マルシャル関連作品に見るクールでキャッチーな邦題群。考えるの楽しそう~と思ってちょっと考えてみたけれど…やっぱり何も浮かばない。笑