SHIROHITO

セックス・クラブのSHIROHITOのレビュー・感想・評価

セックス・クラブ(2008年製作の映画)
4.0
『Choke』

原作が『ファイトクラブ』のチャックパラニュークだからってこんな安直な邦題付けてさ。浅ましい限りだわ(呆)。
サムロックウェル主演だし、一応この原作読んでた(けど10年以上前であまり覚えてない…)ので、ルンルンで鑑賞。なんせサムロックウェルだぜ!!
本作が初監督作のクラークグレッグ監督、というかむしろこの人俳優しかやってないと思ってたから驚いた。アイアンマンとかアベンジャーズとか500日のサマー出てる人よ。シールドの人。
それがさ、あんまり原作内容覚えてなかったんだけど、観てて結構綺麗に思い出すくらい表現されてて、チャックパラニューク理解が凄いってか、ちゃんと90分て時間に色々詰め込みながらも雰囲気再現させてて凄い!クラークさんあんたやるね。原作読み直したくなった。正直ファイトクラブよりきちんと描けてるんじゃないの。ファイトクラブは超ラブだけど。
『サバイバー』とか他の原作も映画化してくれ!
内容的にとても素直で純粋な青春であり愛情であり友情であり家族の絆を描いていて、毒々しい笑えるエッセンス交えてひねくれてはいるけど、そこが面白い。
見舞いに行っても息子を息子と気付いてくれないアルツハイマーの母親、自分自身もセックス依存症で目に映る女性の裸を連想してしまうしヤッてしまう主人公、母親の入院費を稼ぐ為に詐欺まがいなことをして生活しているそんな彼が、とあることがきっかけに「Choke=飲み込む、喉に詰まる」という状態になるのだけれど、
サムロックウェルがそれをほんとうまく演じてる。愛を求め彷徨う大人を鮮やかに構築させてる。なんなんだろね、この役者はもっと評価されていいと思うんだが。無精髭だしカット変わる度に違う髪のボッサボサ具合なのにどうしてあんなにカッコいいねん。大好きだ。
主人公の母と過ごした少年期を演じたジョナボボくんも凄くいい表情で演じてて、いい役者になるでこれ。今んとこ本作と『ディスコネクト』『ラブアゲイン』彼が出てる映画にハズレなし!笑

母親役、ペイジ役、親友役、他の役者陣もみな良かった。
出てくる警官が、『25時』で超〜嫌味な警官演じてた黒人さんで、個人的にテンション上がったし笑った。『25時』観た人は絶対彼を忘れない…はず…笑
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