仏特殊軍対タリバンのフランス国威発揚映画
どうやら実話ベースというわけではないようだが、アフガニスタンでタリバンに拉致されたフランス人女性ジャーナリストを救出するフランス軍特殊部隊の物語。
果たして一民間ジャーナリスト救助のために軍が特殊部隊を派遣するものなのか? そこからしてリアル感があまり感じられない。
米国映画のような臭さフンプン演出過剰という感じではなく、非常に淡々としたあっさり描写。視聴後調べでミリタリーテレビ映像を専門とする人の初監督作品らしく、悪い意味では物足りない印象はそのせいだったのかと。
実話ベースならまだしも虚構割合が多そうとなると、いずれにしろフランス側のプロパガンダという面は否めず、銃撃戦場面におけるスタンド射撃で中々被弾しないという都合良すぎの描写も相まって終盤へ向けてどんどんトーンダウン。勝手にやってろ・・的心境になる。
参戦国も自己正当化するためにいろいろ大変だなと思ったりもするが、一番悲惨なのは戦闘のとばっちりを受けて多数の住民が殺された村の悲劇。それが「やるせない憤り」として一番強く刻み込まれたのは皮肉。
エンドテロップにて死んだフランス軍人やジャーナリストを追悼していたが、巻き添え死した村人への追悼がないなど結局そこに現地住民軽視の思想が思いっきり表れていた糞映画だったということだな。
マイナス二つ星
012105