マイノリティ

下宿人のマイノリティのレビュー・感想・評価

下宿人(2009年製作の映画)
3.5
中々良く出来た作品でした!

アルフレッド・ヒッチコック監督作品のリメイク作です!

オリジナルは未見です。

家の離れを借家にしている家族の元にある男が訪ねて来ます。

家賃の3ヶ月分をポンと支払う気前のいい男マックス。

作家だと名乗る彼は物静かでしかも男前。

家主で主婦のエレンは家事ばかりの毎日に退屈していた所に現れたミステリアスな下宿人。

ある日、朝食をマックスの元に運んだエレンに冷たく彼は言います。

「勝手に部屋に入らないでくれ」





一方、娼婦ばかりをメッタ刺しにする殺人事件が発生。

担当刑事のマニングは刺した箇所、刺し傷の数から昔、起きた連続殺人事件の模倣である事を突き止めます。

最後の事件から7年が経っていました。

しかし、次の被害者の手口がかつてマニングが逮捕、死刑にまで追いやったロドリゲスという男と全く同じだという事に気付きます。

ロドリゲスは全くの無実。
つまり誤認逮捕です。

真犯人が他に居て、しかも又殺人を犯しているという事実はマスコミを巻き込みます。

「俺は無実の男を死刑にしてしまったのか」

冤罪事件の被害者になったロドリゲスに対する謝罪と後悔を一生背負って生きていくと決め、これ以上の犠牲者を出さない為にも一層捜査に力を入れるマニング刑事ですが・・・。

今作は有名な未解決事件の"切り裂きジャック"事件も上手く絡み、ホントに終盤ギリギリまで犯人が分からなかったです!

何人も出てくる意外な容疑者!

エレン宅の離れに住む謎の男マックス!

そして、まさかの真犯人!!

観応えたっぷりでした!

グロシーンも控えめなのでグロが苦手だけどミステリーが好きな方にもおすすめします!

主演のマニング刑事を演じたアルフレッド・モリナってサム・ライミ版「スパイダーマン2」に出てた背中からロボットアームびよーんの人ですよね!

特徴的な顔なのですぐ分かりました!

無実の男を死に追いやった負い目。
しかも妻は精神を病み入院中、娘とは険悪。

様々な悲しみを纏いながら、警察に疎まれながも捜査を続けるマニングがいい!

ラストも何か意味深で良かったです!