Bobsan

ザ・ピットのBobsanのレビュー・感想・評価

ザ・ピット(1981年製作の映画)
5.0
PITとは穴の事ですね。この穴の中にいる小鬼のような怪物はいつも腹を空かせているので、日本の"餓鬼"を思わせます。
主人公のジェイミーはタチの悪い悪戯や虚言を繰り返す、近所でも評判の問題児です。現代でこそ彼はなんらかの発達障害があるのだろうと思えますが、この当時はまだそういう認識はなかったのかもしれません。
しかしジェイミーの奇行は少しは身に覚えがある、というと誤解を招きますが、思春期の男子なら異性の体に興味は湧きますし、なんとかして見たい衝動がスパークするものです。
ジェイミーは異性への興味や自分に嫌な事をする者への怒りを抑えるのが少し苦手だった為に、親友のテディベアの言う事をそのまま鵜呑みにして行動に移してしまい、それがどんどんエスカレートして取り返しのつかない事態を招いてしまいました。
子守が女子大生では、少年の性への目覚めを抑えるどころか沸騰させ、暴走させる発奮剤にしかなりませんでしたね。
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