このレビューはネタバレを含みます
原作川端康成。清水宏監督。ありがとうが口癖のバス運転手上原謙と乗客を描くヒューマンドラマ。群像劇というほどではないし大したドラマはないが、狭い車内のやりとりと街道で交わされる会話がグッとくる。上原謙…
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上原謙は、加山雄三と同じ男前であってもどこか影を感じる。加山雄三が光り輝く太陽なら、上原謙は静かに光る月だ。笑っていてもどこか寂しさを感じる。それがこの映画にマッチしていると私は思った。有難うさんの…
>>続きを読む本当に素晴らしいと思う。小津より更に機械的な台詞回しと大胆な省略、多様な階級/職種が混ざり合い一時的に停滞する場としての乗合バス。
『按摩と女』の湯屋然り清水宏ほど一期一会のエモさを描き切った監督を…
伊豆半島、天城街道を行く乗り合いバスの物語。
映画の制作年は1936年
原作が書かれたのは1925年
当時の峠越えとはこんな感じか。
シンプルに道の往来の面白さ。
ロードムービーというより、車…
細い山道や田舎道、道を譲ってくれる人達に「ありがとぉー」と声をかける事から、(ありがとう)さんと呼ばれ、親しまれるバス運転手の上原モテ男謙。
バスに乗り合わせた人達、途中行き合う人達、悩み出逢い別…
かなり面白かった!
桑野通子さんがすごく嫋やかでかっこいいと友達におすすめされたのだけどこの時代にこんな絶妙な人間バランスの作品があったのはうれしい。
街道の行き帰りのバスの車内のロードムービーで、…
ありがとうさん。坂田利夫師匠の「ありがとさ〜ん」のほうかと思いきや、Mr. Thank You、なんとイケメンバスドライバーのあだ名のほうだった。東京へ売られていく若い娘たちを送りつづけてきた、あり…
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