有りがたうさんの作品情報・感想・評価

『有りがたうさん』に投稿された感想・評価

喜びや悲しみや別れや出会いや希望や絶望を酒や甘味を乗せたバスは峠やトンネルを越えて悪路を進む。
青二歳

青二歳の感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

原作川端康成。清水宏監督。ありがとうが口癖のバス運転手上原謙と乗客を描くヒューマンドラマ。群像劇というほどではないし大したドラマはないが、狭い車内のやりとりと街道で交わされる会話がグッとくる。上原謙…

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shinichiro

shinichiroの感想・評価

4.2
◎ 反復感が映画を観る喜びを緩やかな上昇螺旋に乗せてくれる。
neohetare

neohetareの感想・評価

3.8

ありがと〜う

ラストの黒コマ挟んで日にちと過程飛ばす感じ、清水宏はホントこういうモンタージュがうまいなと思う。
現代の映像はもはやモンタージュというよりは全部見せちゃいがちだけど、清水宏のモンター…

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清水の代表作。伊豆の山道を往くバス。様々な乗客。黒襟の女、道路工夫、一人ぼっちの子供、東京に売られる娘など。停留場の風景、オールロケ。運転手の上原謙の明るさ、乗客の抱える鬱屈。

キネ旬オールタイム邦画ベスト100にランクインされてる戦前トーキー、ずっと気になっていたがやっと観られた。清水宏監督作は過去『小原庄助さん』を観ただけでよく知らなかった。『映画女優』で語られる若かり…

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記録漏れ。
olto

oltoの感想・評価

4.0
街道渡世の仁義。二十里のロードムービー。休憩からのトンネル工事で全国をまわる女との別れ際のシーンが美しい。

川端康成の小品(原稿用紙でわずか数枚程度の小品「有難う」)を脚色し、峠越えの乗り合いバスの道中を、全編ロケの長編ロードムービーとして映画化するモダンなアイディアが秀逸。戦前にすでにこのような映画が作…

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