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プロスペローの本のこのネタバレレビュー・内容・結末

プロスペローの本(1991年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

船が沈む、小便小僧。同じカットに編集なしで大勢の人が動き回る映し方は、少しゲルマンみたいなエネルギーがある。グリーナウェイの映画に出てくる水は、写真の感光液みたい。
本が映される場面は、pdf感がある。プロスペローは学者肌。本が次々に紹介される。カットも全体的に、画面に対応したような横長方形の合成が登場する。イメージの氾濫。プロスペローの独白中心。
エアリアル。島にいたまだらの怪物を倒したらしい。
奴隷キャリバン。生き残り。シコラクス。島のもとの支配者。
口の動きに合わせて声を出しているのが、ほとんどプロスペローだけなので、全編がプロスペローのまどろみに見える。

ミラノの部分は、人の顔が見えない。

キャリバンの反逆の場面が歴史の本の次に来るのは秀逸だと思った。キャリバンの赤っぽいボディーペイントは、皮がはがされて肉が剥き出しになっているようにも見えて、アグレッシブな印象。

ファーディナンド。
プロスペローが敵を排除した後に、邪悪に見える本が登場する。

血のような赤、繁栄の象徴。

最後の場面。本を閉じたプロスペローは、島でミラノの人々に再会する。声が聞こえるようになる。

島の怪物は最終的にプロスペローによって抑圧される。

裸の人々。エアリアルの役目が終わる。本が破棄される。
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