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プロスペローの本
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目次

『プロスペローの本』に投稿された感想・評価

桃龍

桃龍の感想・評価

4.0
この後にマトモな『テンペスト』を観てみたら、退屈だった。
というか、シェイクスピアは最晩年、その天才的なストーリーテリングから離れ、こういう妄想に跳んでいたのではないか。つまりこっちが正解。

おっぱいやちんちんが出てくる数で言えば、AVを含んでもギネス級だろう。
そういう格好で独創的なダンスを踊る役者が、たぶん百人以上。昔は、それらにいちいちボカシを入れてたのかな。逆に見てみたい。

ワダエミの衣装を始めとする画面全体の色彩も素晴らしい。リマスタされてるようだが、時代的に解像度が良くないのが残念。IMAXで見たかった。
また、プロスペローは無人島で本に救われたという原作から、本にまつわることを拡大解釈して加えてる構成も面白い。
ちろる

ちろるの感想・評価

4.5
作品そのものがまるで魔術書のように、摩訶不思議な世界に囚われてしまう、ピーター グリーナウェイだからこそ作り出せる世界観。
テンペストを書くプロスペローと、本にかけられた魔力によって孤島の支配者となったプロスペローの時間が交差する。
ピーター グリーナウェイと言えば、この後に監督をしたジュリア オーモンドとレイフ ファインズを起用したとんでもないエログロ作品「ベイビー オブ マコン」をかなり若い時観てトラウマになったのだけど、こちらの作品はあちらよりはエログロ部分は控えめ。
まるでヒエロニムス ボスやブリューゲルの絵画のような、シュールかつ美しい映像が印象的。
異彩を放つ島の妖精たちの出で立ちや踊りには独特のセンスを感じずにはいられないがこの一つ一つにWHYを突きつけていくと、ストーリーに追いつけなくなってしまうので、ここははじめから感覚で体に染み込ませていこう。深く考えようとせず、台詞をありのまま受け取って、映像もありのまま受け入れて。
グリーナウェイの作り出す映像芸術は、まるで
「これ、本当に食べれるの?」っていう奇妙なお菓子のようなもので、でも食べてるうちに変てこな味なんだけどその味がクセになって、食べた後は不思議な満足感で満たされてしまう。
きっとこの人には見せたい映像が沢山あって、それが伝えきれないで地団駄踏んでいるのかもしれない、、そう思う。
万人には勧められないけど、
摩訶不思議
奇想天外
エログロナンセンス
シェイクスピア
神話
なんていうキーワードに引っかかったら是非是非お試しを。
KUBO

KUBOの感想・評価

4.0
3月2日よりシアター・イメージフォーラム他で開催予定の名匠「ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ 美を患った魔術師」の特集で上映される『プロスペローの本』をご紹介。

これ以上ないというほどの豪華絢爛、摩訶不思議な『テンペスト』。

イギリスを代表するシェイクスピア俳優ジョン・ギールグッド。このギールグッドの当たり役が『テンペスト』のプロスペローで、ピーター・グリーナウェイがそのギールグッドのプロスペローを映画にして永遠に残そうと、本作を製作したとのこと。

ともかく、最初から最後まで、豪華絢爛。西洋絵画から抜け出してきたような、全裸の男女と豪華なセット。

どのシーンにもこの全裸の男女が踊っているが、その数おそらく100人以上。どれだけダンサーやエキストラを雇ったのだろう?

全裸と言っても胸だけというわけではなく、男女とも性器まであらわ。どこを取っても乳房と性器。毎度のこととは言え、ピーターグリーナウェイ作品に出るなら、俳優は全裸になることは覚悟しておかなけりゃならないらしい。

本作の特徴は、プロスペローの台詞だけではなく、全ての台詞をジョン・ギールグッドがナレーションのように読んでいること。実はこれがわかりにくくしているのだが、グリーナウェイが敬意を表してということらしい。他のキャストの台詞の時は、そのキャストとギールグッドの声がダブって聞こえる。

また、原作にはなかった「24冊の魔法の本」という設定が加えられ、よりファンタジー色の強い映像となっている。

弟に裏切られ、ミラノを追われた元ミラノ大公プロスペローが、24冊の魔法の本の力で、復讐を果たそうとするグリーナウェイ版『プロスペローの本』。

豪華過ぎるセット、原色、全裸のダンサー、全裸のエキストラ、ずっと絵画の中にいるような癖になる映像美!これはカルトなファンにはたまらない作品だろうなぁ。

『プロスペローの本』は3月2日以降、HDリマスター版にて上映予定です。

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