完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。
とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。
さて、今回鑑賞した作品は……
『キング・ダビデ』 LDで鑑賞。
1985年 アメリカ 歴史 先客16名様
羊飼いの少年ダビデが、神のお告げにより次期国王となる運命を担い、やがてイスラエルを統一し、5人の妻をめとり、偉大なる王となる姿を描く、壮大なスペクタクル・ロマン。
リチャード・ギアがダビデの青年時代(さすがに少年時代は無理がある)から70歳までを熱演。
基本的にはダビデ王の物語だが、前半は先王サウルの物語もじっくりと語られる。なので歴史をじっくり描くかと思いきや、ところどころナレーションで済ませてしまう。特にイスラエル統一や、その後40年統治したという、歴史上重要な出来事でさえナレーションでの説明で終わってしまう。いや、そこを映像化すべきではないのか? と思った。あくまでダビデ王の物語であるのなら、サウル王のエピソードをもうちょっと省いても良かった気がする。
それでもまあ、戦闘シーンの迫力はなかなかのものだし、一夫多妻制が生み出す異母兄弟間の衝突など、人間関係のドロドロ具合も見応えがある。
そしてなんといってもダビデ役のリチャード・ギアの迫真の演技。これに尽きる。パンツ一丁で踊り狂ったり、今では絶対に見られないであろうとんでもない表情(これは本当に放送事故級)を見せたりと、力の入れ具合が半端ない。
晩年がかなりあっさりと語られてしまい、若干拍子抜けだったけれど、まあ歴史の勉強にはなるのではないかと。