ちろる

ジャックはしゃべれま1,000(せん)のちろるのレビュー・感想・評価

3.6
嘘も平気でついて、薄っぺらい気持ちでスラスラと言葉を発するジャックはその口のうまさで稼いでいった。
しかしあるとき自分が営業でスピリチュアル指導者シンジャという男に出会ったことによって運命が大きく変わる。

家に帰ると庭に大きな木が生えていて、ジャックが喋るたびに葉っぱはハラハラ落ちていき、おそらく1000枚ほどしかないその木の葉が最後まで落ちてしまうとジャックの命が・・・

トーク力だけで乗り切ってきた人生ですが、死ぬわけにはいかないから急に無口なジャックに大変身。そのせいで仕事がうまくいかなくなるし、奥さんとも険悪になるし踏んだり蹴ったり。

前半はエディ・マーフィのコメディでお馴染みのおふざけテンポで突っ走っていくのだけど、どうにもこうにも葉っぱが後数枚になった時あたりからシリアスモードに。
人間おバカなもんでギリギリにならないと自分になぜこの試練が与えられたかも、どう改心するべきかも分からない。
情けないけど、でもきっと私もそうなんだと思ったからジャックをバカにできない。

身勝手なジャックが、最初の方で赤ちゃん育てるのに適さないご自慢の邸宅から絶対引っ越したくないがためにあの手この手でかわす攻防戦が好き。リアルな独身引きずり男w
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