1960年代のイタリア映画界は西部劇ブームを巻き起こしました。


この影響は極めて大きく、私は英国のボンド映画に端を発するスパイ映画ブームと並んで我が国の『ルパン三世』に多大な影響を及ぼしたのではないかと推測している次第です。


そんなイタリア映画界がやはり1960年代に産み出したのが本作のようなスーパーヒーロー物でした。


表の顔は若くてハンサムなプレイボーイのセレブ。


しかし、彼は超能力を持った覆面のスーパーヒーロー、アーゴマンその人だったのです❗


今は亡き声優、故・広川太一郎さんのアテレコによってTV放映された本作でしたが、この人の声はまさにヒーローにピッタリでした。


さすがはTVシリーズ『バットマン』の人だけのことはあります。


もちろんクライマックスは悪の地下要塞の中で大暴れ!


この地下要塞の内装がじつに良いのです。


というわけでYouTubeから予告篇を御覧下さい。

↓

『超人アーゴマン』予告篇

COME RUBARE LA CORONA D'INGHILTERRS/
Argoman The Fantastic Superman (1967)

https://youtu.be/a3rxgBVF_gE


ちなみに音楽のノリもまた良い感じなんです。(^-^)/

念力で敵の飛行機を誘導するアーゴマン「こっちへ来い、こっちへ来い。こっちの水は甘いぞ〜。」
変身する時は「変身！！」
敵基地に向かって疾走しながら「アーゴマン、根城に接近！」
ラストではカメラ目線で「アーゴマン、一件落着！」
広川太一郎名調子の吹替が冴え渡る！
大昔、東京12チャンネル（注）でよくやっていて、その時の題名が「SF超人アーゴマン　変身！地下要塞の激闘」とかいうステキなものでした。
普段の職業はプレイボーイ。一朝事あるときはアーゴマンに変身して大活躍。ただし女性と関係した後、24時間は変身できない！

機会があれば是非万人に鑑賞頂きたいメイ作です。もちろん東京12チャンネルバージョンで。スコア5.0は、このバージョンに捧げるものです。

…24時間だっけ？48時間だっけ？

注
たぶん東京12チャンネルだったと思います。違ったらスミマセン。
（現在のテレビ東京のことです。）