全ての出演者が、辛く悲しい状況にいる物語。
そこから抜け出すために、もがき苦しむ姿に観てるこちらも辛くなってしまった。
ストーリーとしてはありふれており、然程大きな事件はおきないが、出演者の演技がラストまで引っ張っていってくれる。
特に母親であるグレースを演じたスーザン・サランドンの迫真の演技はスゴイ。
が、過剰とも思える狂気じみた演技は、人によってはチョットひいてしまうかもしれない位である。
そして、父親アレンを演じたピアース・ブロスナンの抑えた演技も良かった
母親のグレースは誰が見てもわかるほど悲しみをあらわにしている。
だが悲しみの受け取り方は人それぞれで、悲しみを上手く表にあらわせない人もいると思う。
それだけに、父親アレンと弟ライアンの吐露には涙腺が崩壊してしまった。
アレンと息子の恋人であるローズ(キャリー・マリガン)の距離感、空気感が良かった。
そして最終的に母親の気持ちを救ったのは、息子のローズへの想いではないだろうか。
母親が息子の想いに気づくことで、愛する息子の意思を汲み、自身も前を向くことが出来たのだと思う。
最後は皆が前に進めたハッピーエンドでホッとできました😃
悲しくもあり、温かくもある良作です。
最後ハッピーエンドで良かったよ〜って思ってたら…
更にラストが…
ここからは、ネタバレになるので下の方に“おまけ”で
おまけ ※ネタバレです。注意!
家族の希望が感じられるラストで終わりと思ったら…
まかの、二人の初めての出会いのシーンが…
すごく輝いている二人の表情。
甘酸っぱくて、可愛らしくて素敵なシーンが描かれています。
ですが、これから二人に起こることを考えると切ない気持ちにも…
色々な感情が混ざり合い、自然と涙がこぼれてしまいます。
それでも、このシーンを本当の最後に持ってきたのは素晴らしいと思う。
記憶に残る素晴らしいエンディングです😂