豆つぶ

愛してるから大丈夫の豆つぶのネタバレレビュー・内容・結末

愛してるから大丈夫(2006年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

チ・ヒョヌの20代の時の映画。
初っ端から、文化祭でヒップホップダンスを踊らせたり、アカペラで歌わせて、のっぽのスーツ姿で彼のその当時の魅力を存分に発揮させている。

ひょろっとした体躯で、体を折り曲げて漫画を読んだり、煙草を吸ったり、テーブルに肘をついて彼女のことを愛おしく見つめたり、くらもちふさこの漫画に出てくる男子を思わせて、すっかり目はハート。男子トイレを使っちゃう女の子に恋をしちゃうんだけど、いきなり乱暴にキスするなんて、あれってどうなの?
でも、彼女と二人乗りするために自転車を買ったて、バスを追いかけ、振られて雨に濡れる一連のシーン、『耳をすませば』の自転車シーンを想起した。ロッカーに薔薇の花をたくさん詰めたり、やや、ストーカーじみた愛の表現も、この世界では許される。というか、チ・ヒョヌならあり。
父子の二人暮らしも、「朝ごはん当番寝坊してミアネヨ」とか、なんだか微笑ましく、ごちゃごちゃしたキッチンも、彼の愛されている状況を描いている。

彼女は彼のことが好きなのかどうか分かりにくいのだけど、実は好きだったと言うね、もうハイハイって状況。そして、彼女は黙ってアメリカに行って、チ・ヒョヌは失恋しちゃうのだけど、それは病気の治療のためだって、ストーリーとしてはがっかり。
でも2人は最後に、彼女の「オーロラの中を飛びたい」って夢を叶えるために、海外に行って、スカイダイビングをするのだ。
二人が飛んだ空は、赤く彩られて、紅色のオーロラが本当にきれいだった。

内容はともあれ、きれいな青春の一ページを見た。こんなファンタジーも必要よね。

シンプルなチ・ヒョヌの笑顔が愛らしくて、母のような気持ちで応援してみていました。
今はすっかり大人の俳優になって、落ち着いてるけど、こんな時もあったんだね。
#チ・ヒョヌ
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