【1つの主題、4つの語り】
そなたの悪行をつづけよ!
神により人々を誘惑し続けることを宿命されたサタンの哀しみ。
キリストの処刑、中世の異端審問、フランス革命での処刑、ソ連により侵略されるフィンランド、4つのエピソードからなる誘惑の歴史。
イントレランスの影響があるらしいけど、エピソード自体は独立していて交わることはないし、話も込み入ってないからすごくわかりやすい。だが、それだけにいささか単調に思えてしまった。
画的に面白い演出やカットがなかったのが残念。特にフランス革命はむちゃくちゃ退屈。金がないからこうするしかないみたいな感じで残念。
だけど多分「こうするしかない」を突き詰めると「裁かるるジャンヌ」みたいな傑作にもなりえるんだと思う。