マグロ

サタンの書の数ページのマグロのレビュー・感想・評価

サタンの書の数ページ(1919年製作の映画)
2.6
【1つの主題、4つの語り】

そなたの悪行をつづけよ!

神により人々を誘惑し続けることを宿命されたサタンの哀しみ。

キリストの処刑、中世の異端審問、フランス革命での処刑、ソ連により侵略されるフィンランド、4つのエピソードからなる誘惑の歴史。

イントレランスの影響があるらしいけど、エピソード自体は独立していて交わることはないし、話も込み入ってないからすごくわかりやすい。だが、それだけにいささか単調に思えてしまった。

画的に面白い演出やカットがなかったのが残念。特にフランス革命はむちゃくちゃ退屈。金がないからこうするしかないみたいな感じで残念。
だけど多分「こうするしかない」を突き詰めると「裁かるるジャンヌ」みたいな傑作にもなりえるんだと思う。
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