子供の頃にレイ・ラッセルの原作を読んで、随分とまあエロい小説だなぁと思っていたら「死霊の悪夢」とかいう変な邦題でひっそりと映画になっていました。
原作はかなりのエログロモンスターホラーで、エロ描写やグロ描写や拷問描写が克明に描かれていましたが、映画はレイプ殺人の謎を追う医師というミステリーホラーといった趣きになりました。
全編を通してセリフで物語を紡いでいくので、ホラー映画としての画の面白みや破綻がなく、グロと言える描写もないので若干退屈な印象です。
でもジョン・カサベテスはかっこいいし、出演している女優さん達も魅力的なのは好印象。ラストにちょっとだけ登場するモンスターも、勿体ぶらずに全身がはっきり映るので一瞬テンションが上がります。