わあー。また観てしもた…ジェス・フランコ。
かなり荒っぽい研究のせいで犯罪者扱いで学会から追放され、失意のうちに自殺する博士。その美しい妻は夫を自殺に追い込んだ奴らに復讐を誓う。
よくある話で、細部に魂こめればそれなりに観れる作品になるプロットだがジェス・フランコはそんなことしない。
美しい妻ソルダード・ミランダがいかに脱ぐかだけの為のストーリー。
しかも、色仕掛けで復讐する絶対的必要性もない。
けれどソルダード・ミランダが複数の復讐する相手(女もあり)に近づくため、様々な衣装・髪型・雰囲気を変えて登場するバリエーションの豊富さがなかなか楽しい。
本来はエロいだけで十分なはずの下衆い映画のはずが、なんか一周まわってリニューアルしてしまったかのようにお洒落でモダンな映画に錯覚してしまう自分が怖い。
劇伴の曲自体は良いが、さっぱり雰囲気合わず流れるところは屑映画の体裁が保たれていて安心できる。なんのこっちゃ！
