佐藤でした

ブラザーズ・ブルームの佐藤でしたのレビュー・感想・評価

ブラザーズ・ブルーム(2008年製作の映画)
1.8
ブルームとスティーブンは生まれながらの詐欺師兄弟。兄のスティーブン(マーク・ラファロ)が、小説のようなシナリオを立て、弟ブルーム(エイドリアン・ブロディ)もそれに乗っかって役を演じ、筋書き通りにターゲットを罠にはめる。
そうして25年やってきたが、ブルームは嘘で固められた生活に嫌気がさす。そんな頃、カモの対象として、生涯孤独の大金持ちペネロペ(レイチェル・ワイズ)と出会い…。


2017年12月15日公開予定のスターウォーズep8を監督するライアン・ジョンソン。
「消された暗号」「ルーパー」を見る限りではあまり良い印象がなかったので、念のため今作を鑑賞。

うん、これもやっぱりつまらなかった!(きっぱり)


テンポは軽く、ポップなキャプションなども挟みながら展開するクライムコメディ。

登場人物も風変わりで…
・詐欺だいすき!今日もハッピー!な兄スティーブン
・ボディーランゲージオンリーの日本人バンバン
・独りで遊び過ぎて特技が100個以上ある孤独な大富豪ペネロペ
・そして現状を打破したいと願う普通の青年ブルーム
この4人のお話です。誰にも感情移入しがたい濃いキャラで、どこか異種格闘技戦のようなチグハグ感は否めません。

嘘と真、愛とフェイク。
嘘だらけの人生で
兄弟2人の愛だけは本物だった。

てなところがラストの着地点だと思いますが、とある一個のネタの伏線回収だけで感動をもたらそうとするんですね。

他の紆余曲折はそのラストの一点集中のための“寄り道”というわけですが、いかんせんそれがグチャグチャ。寄り道部分こそ大事に大事に描いて欲しかった。

軸として据えたそのワンアイデアも単体で見るととても良いものだっただけに、もったいない気がしました。

描きたい表現、そこに込めたメッセージを100%の力で伝えるためには、それだけを一言言えば伝わるってものではない、ってことなのでしょうか。難しい。


ゆえに…結局…一周まわって…

スターウォーズep8、楽しみにしております!
佐藤でした

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