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悪魔のサンタクロース/惨殺の斧の消費者のレビュー・感想・評価

3.8
・ジャンル
クリスマスホラー/サイコスラッシャー

・あらすじ
1971年のクリスマスイブ
家族で精神療養施設にいる祖父を訪ねた少年、ビリー
彼は祖父からサンタは悪い子にはお仕置きすると吹き込まれ、奇しくもビリー達は帰宅の道中、サンタ姿の男に遭遇
男は彼の父を殺め、母もまた強姦されかかった状態で殺されてしまう
ビリーと幼い弟、リッキーは幸い難を逃れ孤児院に暮らす事となる
時が経つ毎にビリーを蝕む惨劇のトラウマ
そんな彼は修道院長に目を付けられ苛烈な“躾”を受けながら育っていく
そして事件から13年後、逞しく心優しい青年となったビリーは唯一の理解者である修道女、マーガレットの手引きで玩具屋で働く様になり、そんな彼に店の面々も信頼を寄せる様に
一方で彼は今でもサンタと“お仕置き”への恐怖に苛まれていた
その恐怖はイブの晩、サンタ役を任された事で狂気へと姿を変えていく…
店の者達を血祭りに上げ、斧を片手に街へと繰り出すビリー
やがて死という名の“プレゼント”が人々にもたらされ…

・感想
クリスマスホラー月間、DAY-1
始まりに相応しくクリスマスホラーの中でも代表的な本作を鑑賞

サンタにトラウマを抱える青年自らが狂気のサンタとなり殺戮を繰り広げる、という設定からおバカ作品かと思いきや意外に凶行までの過程をしっかり描いていてなかなか面白かった
とはいえ大分おっぱい映画でもあるので軽い気分で観やすい仕上がりになっているんじゃないかと思う

話のテンポも良いしキリスト教の闇も描かれ、殺戮までの尺も長過ぎない
更にクリスマスに絡めた殺害方法もバッチリ見せてくれる
クリスマスホラーって割とクリスマスやイブが舞台になってるだけみたいな事も多い中、かなり頑張ってる作品なんじゃないか?と
特にイルミネーションでの絞殺、ソリ遊びをする不良少年を斧で待ち構え斬首という2つは結構好き
イブが明けてからの終盤も続編に期待の持てる良いオチだった

欲を言えばもう少しゴア描写を激しくして欲しかった部分はあるものの死後の姿をちゃんと見せてくれるだけ良心的
おっぱい映画だからファミリーで観るという訳には行かないけど1人や仲間内で観るのにはそれなりにオススメ出来る作品

しかし修道院長の鞭打ちに関しては昨今だと某カルトを想起してしまって何とも言えない気持ちに…w
襲われかけた時の台詞もなかなかに酷かったし…w
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