ダイアー教授

ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡のダイアー教授のレビュー・感想・評価

3.5
題:新世界は串カツだけやないで

製作:2008年、アメリカ
原題:『Bottle Shock』

実話に基づくそうです。

ワインは生産国によって
旧世界(欧州)と新世界(北米、南米、豪、南ア)
に別れます。

歴史ある旧世界は新世界のワインを見下していました
この一件までは!

新世界のカリフォルニアのワインが「Blind Taste Test=目隠し試飲会」において、
旧世界フランスのワインを打ち負かした、「パリの審判=Judgment of Paris」と呼ばれる1976年のワインコンペティションがネタとのこと。

原題の「ボトル・ショック=Bottle Shock」は「ボトル病=Bottle Sickness」ともいい、ワインの香りや風味が輸送中に飛んで、劣化してしまうことをいうそうです。

ワイン作りを主題にして盛り上がるのか?物語になるのか?映画になるのか?
と疑問に思いましたが、非常に面白かったです!!

3つにまとめてレビューします。

1.ドラマ
ワイン農場のオーナー父親と息子との親子喧嘩。
息子が従業員と女学生が三角関係で揉める。
白ワインが茶色になってしまう絶体絶命のピンチ。
盛り上がる人ドラマがあった。

2.役者
役者がいい。
農場オーナーの父役はミスター独立記念日ビル・プルマン。
息子は金髪碧眼のイケメン青年、クリス・パイン。
クリス・パインはどこかカート・コバーンを思わせる。カートが飲んだのがヘロインじゃなくてワインだったら、彼のように生命力に溢れた人になったかもしれない。
ワイン鑑定士はアラン・リックマン。どんな役やっても、ハンス・グルーバー
本作でも、どこかダルそうな感じでいい。

3.映画に登場したワイン
シャトー・モンテレナ。
この映画の影響ですげー呑みたくなって調べたところ、
某通販サイト(仮面ライダー、熱帯雨林)にあった。
ボトルには映画に出てきた蔵(クラ)がプリントされている。

そこそこの値段だが、とても美味かった!
呑み終わる頃、奥の深い映画を1本観たような感じであった。