まくないと

龍陣 -覇拳の掟-のまくないとのレビュー・感想・評価

龍陣 -覇拳の掟-(2008年製作の映画)
2.5
1881年のマレーシアの錫鉱山が舞台で、当時、中国南部の貧困層が移住し採掘に当たったが、劣悪な労働環境に業を煮やし、経営者に直談判するもある思惑から皆殺しにされそうになる、という流れをマレーシア初のカンフーアクションとして構成したもの。

メインの俳優はそれぞれ実績のある格闘家なので、アクションシーンのレベルは高い。
だが、根底のドラマ部分が意味不明な程に酷い。

本来は歴史ドラマの部分に重点を置いた壮大な構想だったが、海外展開の為に、90分に収めるよう脚本は大幅に削られた。

このようなブチブチと途切れて話の繋がらない、また恋愛パートのように結末の無い放置状態の仕上がりなのはこれが理由のようだ。

本来、世界的巨匠でも無ければ、商売として対外向けには頑張って内幕を隠すものだが、この監督は相当不満だったようで、こういった経緯をぶちまけている。

映画界ではよくあることだろうが、出来上がりを見た監督の心中を察すれば同情を禁じ得ない。

ま、ただそれを踏まえても鑑賞中のストレスはかなりのものだったので、低評価をする他は無いが。