うにたべたい

仮面ライダーV3のうにたべたいのレビュー・感想・評価

仮面ライダーV3(1973年製作の映画)
3.5
仮面ライダーの活躍によってゲルショッカーは壊滅、世界は平和を取り戻した。
しかし、ゲルショッカー首領は生きていて、新たなる秘密組織・デストロンを結成し、再び世界を悪の手に染めようとしていた。
仮面ライダー1号こと本郷猛の後輩「風見志郎」は、ある晩にデストロンの悪の企みを知り、デストロンに父と母と妹を殺され、自身も重症を負わされてしまう。
二人の仮面ライダーは志郎を蘇生させるため改造手術を行った。
風見志郎は仮面ライダーV3として蘇ったのであった!

1号、2号ライダーからは装いも新たにした、赤い仮面のV3劇場版第一作目作品です。
内容はオリジナルではなく本放送第2話をそのまま上映しただけのものになっています。
そのため、自宅のリビングで見る場合、2話視聴済みであれば、改めて劇場版で見る必要はないと思います。
ちなみに『仮面ライダーV3』第2話は、仮面ライダーの開始からちょうど100話目にあたり、仮面ライダーの締めくくりとV3へのバトンタッチが行われた一話です。
V3初登場の回で、V3の怪人では知名度の高いカメバズーカの回でもあるので、抑えておく意味で改めて見るのはありかと思います。
ただ、V3の初期は2話でワンセットの前後編というフォーマットになっているのですが、本作は第2話のみの上映作品で、前編にあたる第1話は切られているので、本作のみの視聴では十分楽しめない可能性があります。
今から見る場合、そのあたりを前提としての視聴する必要がありそうです。

V3の初期は、ストーリーが進むたび、V3に隠された「26の秘密」と呼ばれる必殺技や特殊能力が明かされる展開をします。
2話は仮面ライダー1号、2号がそれをV3に伝える間もなく交代が行われてしまった経緯も語られる回で、その後の展開や、前作『仮面ライダー』でのライダー1号、2号の活躍を知っていると、この交代劇だけで昂ぶるものがありますね。
1号の「私達には良い後継者ができた」というセリフは本当にしびれました。

風見志郎の熱さ、ライダーたちの頼もしさ、そして世代交代が行われる様子が凝縮された1話です。
本作だけでも見れると思いますが、個人的にはV3の1話、2話を見るほうがおすすめです。