ガンギマリポテト

マイネーム・イズ・ハーンのガンギマリポテトのレビュー・感想・評価

マイネーム・イズ・ハーン(2010年製作の映画)
-
【個人研究:映画とASD/ADHD①】

主人公の発達の偏りはかなり強め(若干誇張されているようにも見える)。
修理と記憶力の才能に恵まれている。
シャー・ルク・カーン版『フォレスト・ガンプ』のような印象だが、本作の時代設定はベトナム戦争ではなく9.11で、主人公らの人種・宗教的アイデンティティによる苦悩も絡み、より深刻な物語に。
妻と再会した主人公が「目線を合わせ」「ハグをする」ことをドラマチックな展開として演出している点が決定的におかしい。発達障害の感覚過敏や偏りは都合良く“治る”ものではないし、映画を盛り上げるために安易に消費されるべきではない。インド映画の悪習でもある女性蔑視的表現も嫌な形で混ざっている。