ぺむぺる

インシディアスのぺむぺるのレビュー・感想・評価

インシディアス(2010年製作の映画)
3.0
引っ越し先の新居で起こる怪しい出来事。長男の昏睡を機に、その恐怖は加速度的に増していき…。アメリカの、部屋数が多くてだだっ広い家屋の中を、スルスルと動くカメラワークがとにかくカッコいい。開いた扉の向こうの向こうに、なにやら怪しげな〈異界〉を感じさせる演出は、とても新鮮だった。特に、2度目の引っ越し先で子どもの霊を追いかける場面では、いくつかの部屋を駆け抜ける際、画面の端にふとそいつが隠れているのを見つけてゾッとした。「家が怖い」系のホラーかと思いきや、そうではないところに着地するひねりもお見事。ややファンタジックな恐怖の造形や、ギャグ要員の存在、ヒーローの登場など、「死霊館」より恐怖度は劣るものの、だからこそのバランスのよさがあり、個人的にはこちらのほうが好み。
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