こぅ

暁の死線/タイムリミット25時のこぅのレビュー・感想・評価

3.7
久々のノワール回帰。

ハロルド・クルアーマン監督による、巻き込まれ型という
よりも、お節介な男女2人が自ら【巻き込まれに行った型】
ノワール。

深夜2時、水兵アレックス(ビル・ウィリアムズ)が、
間違えて持ち去った金を返しにエドナという女のもとを訪れる
と、彼女は殺されていた。軍に戻る為、6時のバスに乗らな
ければならないアレックスは、クラブで知り合ったジューン
(スーザン・ヘイワード)と共に犯人を探し始める…。

このタイプは、普通最初から犯人、黒幕が提示され、いかに
して追い詰めるか、辿り着くか、が見所で犯人探しが無くて
個人的には、好みでは無いのだが、本作は序盤から誰が観て
も明確に犯人らしきを提示しているが、しっかりと【真犯人】
を設定しているのだ。

脚本のテンポが良くポンポン進み、緩急も有り、キャラは
増えるも整理され、主要各キャラも立っているし、主要2人
の【恋の予兆】もしっかり入れているが、犯人探しのお節介
する説得力は無い。
あと、日本の【余計なサブタイトル】のせいで、タイム
リミット物特有のハラハラを期待したのだが、全くという
くらいリミットが効いていないのは残念(本作に罪無し)
しかも 25時 は意味不。

寧ろ、全体的に緊迫というより、ほのぼのしている作風。

撮影では、陰影も普通に良く、ヒロインが【黒ドレス】を
着ていてもコントラストが良いので潰れずしっかりと映えて
いる。

クライマックスは、一番濃厚な犯人の元へと向かう一行。

終盤、これは間違い無く犯人を確信するシークエンスだと
勘繰ってニンマリしたのだが、、見事にハズレ〜


そして、、お決まり 尺のアンバランス急ぎ足 のゴタゴタ
二転三転、えー⁉︎←あんた達そんな繋がりが⁉︎感情移入させる
間もなく、唐突な犯人の◯白、【意外性】を狙っただけで、
ポカ〜ンとなって終了‼︎


ラストの仕返しには、スカッ‼︎とする。


*ヒロインが【男勝り】で強いってパターン、この時代から
確立、現代にも伝統。
こぅ

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