久々のノワール回帰。
ハロルド・クルアーマン監督による、巻き込まれ型という
よりも、お節介な男女2人が自ら【巻き込まれに行った型】
ノワール。
深夜2時、水兵アレックス(ビル・ウィリアムズ)が、
間違えて持ち去った金を返しにエドナという女のもとを訪れる
と、彼女は殺されていた。軍に戻る為、6時のバスに乗らな
ければならないアレックスは、クラブで知り合ったジューン
(スーザン・ヘイワード)と共に犯人を探し始める…。
このタイプは、普通最初から犯人、黒幕が提示され、いかに
して追い詰めるか、辿り着くか、が見所で犯人探しが無くて
個人的には、好みでは無いのだが、本作は序盤から誰が観て
も明確に犯人らしきを提示しているが、しっかりと【真犯人】
を設定しているのだ。
脚本のテンポが良くポンポン進み、緩急も有り、キャラは
増えるも整理され、主要各キャラも立っているし、主要2人
の【恋の予兆】もしっかり入れているが、犯人探しのお節介
する説得力は無い。
あと、日本の【余計なサブタイトル】のせいで、タイム
リミット物特有のハラハラを期待したのだが、全くという
くらいリミットが効いていないのは残念(本作に罪無し)
しかも 25時 は意味不。
寧ろ、全体的に緊迫というより、ほのぼのしている作風。
撮影では、陰影も普通に良く、ヒロインが【黒ドレス】を
着ていてもコントラストが良いので潰れずしっかりと映えて
いる。
クライマックスは、一番濃厚な犯人の元へと向かう一行。
↓
終盤、これは間違い無く犯人を確信するシークエンスだと
勘繰ってニンマリしたのだが、、見事にハズレ〜
↓
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そして、、お決まり 尺のアンバランス急ぎ足 のゴタゴタ
二転三転、えー⁉︎←あんた達そんな繋がりが⁉︎感情移入させる
間もなく、唐突な犯人の◯白、【意外性】を狙っただけで、
ポカ〜ンとなって終了‼︎
ラストの仕返しには、スカッ‼︎とする。
*ヒロインが【男勝り】で強いってパターン、この時代から
確立、現代にも伝統。