オーウェン

暁の死線/タイムリミット25時のオーウェンのレビュー・感想・評価

4.0
「暁の死線」は、この邦題からすると、戦争物みたいだが、ウィリアム・アイリッシュ原作のミステリの映画化で、無実の男女が、真犯人を求めて夜の街をさまよう姿を描いている。

休暇でニューヨークを訪れた水兵アレックスが、酔いつぶれて目を覚ますと、ポケットから1,400ドルの大金が。

ホステスのエドナの家から持ち出したことを思い出したアレックスは、ダンス場で知り合ったジューンと共に、エドナの家に向かうが、彼女は何者かに殺されていたのだ---------。

アレックスの無実を信じたジューンは、真犯人を探して夜の街に飛び出すのだった。

ジューン役のスーザン・ヘイワードが、とても魅力的で、アレックスに対し、姉のような立場から恋に発展する機微を見事に演じていると思う。

そして、名手ニコラス・ムルカの陰影を活かした夜間の撮影も、実に見事だ。
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