おお、これ面白かった。
ケン・ローチのポリティカルスリラー。
ブライアン・コックス、フランシス・マクドーマンド共演。
北アイルランドで英国の治安部隊がアメリカ人弁護士殺害、殺された活動家のアシスタントと一人の刑事が捜査に当たると、裏に陰謀が…という話。
殺された弁護士は秘密を握っていたわけだが、その秘密が…。
秘密は終盤まで明らかにはならないが、この捜査を阻止しようと動く者たちを見るに相当な者が絡んでるとわかってくる。
見終わってからいろいろ検索してみたら、実際の事件(英国治安当局による殺人事件の捜査を任された警察幹部ジョン・ストーカーの話)に着想を得て作られているようだ。
ブライアン・コックスが演じる刑事がジョン・ストーカーに相当するが他のキャラクターは創作かな?
「ベルファスト」でも描かれた北アイルランド紛争、IRA、サッチャー台頭を背景に、混沌とした状況を弁護士の助手と一人の刑事の視点で描いたサスペンス。
スパイが出てこないスパイ映画のようだった。
臭いものに蓋をする、それが命であっても容赦なく消す、手段を選ばない巨大権力恐るべし。
アメリカ映画にも似たような話はあるけれど(ぱっと思い浮かんだのはショーン・ペン、ナオミ・ワッツの「フェア・ゲーム」)、こっちは終わり方がね…。ヨーロッパだからか、イギリスだからか、ケン・ローチだからか…
なんだよこの虚しすぎる結末😱……と思いながらも面白かった。
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