チッコーネ

グッバイ・キス -裏切りの銃弾-のチッコーネのレビュー・感想・評価

4.5
徹底的なノワール脚本で、韓国にリメイクして欲しいぐらい。
特にハードボイルド過ぎるラストにゾクゾク!
イタリアン・ホラーブームの末期を飾った監督にふさわしく、流麗、幻想的かつエグい撮影や編集が駆使されているほか、ナイトクラブの美術や美粧は非常に魅力的(ルーマニア人の拳が飛んでくる直前に揺れる青×水色エナメルカーテンと、真っ赤な唇型男性用便器が特にキッチュでときめいた)。
南米のジャングルで始まる冒頭から大別して3部程度の構成になっており、どれも山場の連続で一気に魅せる良作…、病弱な息子を抱える監督にとっては12年振りの作品で、その後も非常に寡作なのが残念。