個性?
自我?
感情?
老いること?
人間を人間たらしめるものとは、何でしょうか。
ではもしロボットに個性があったら?
もしロボットが人を好きになったら?
もしロボットが、人間になりたいと望んだら?
世界三大SF作家のひとり、アイザック・アシモフが1970年代に書いた短編を、1999年に映画化。
最近の邦画「Arc アーク」を観てこの映画を思い出し、再鑑賞。
「Arc アーク」もたぶんこういうことが言いたかったのかな…?
ある一家に仕えることになった、家事用ロボットのアンドリュー。
一家に仕え家族と親交を深めるうちに月日は流れ、アンドリューは、最新技術により人間そっくりの外見に改良。
(ここでやっとロビン・ウィリアムズが登場)
しかし彼はそれだけでは満足しなかった。
さらに改造を重ね、人間と関わり合いながら、アンドリューは身も心も人間に近づいていく…。
人間にとってはごく当たり前の、笑うこと、感じること、味わうこと等を初めて体験し、喜びを噛みしめるアンドリュー。
このあたりは少し「ベルリン・天使の詩」を思い出す。
アンドリューを通して私たちは、この限りある、脆くて不完全な人間として生きることの意味を、再認識する。
200年もの時を経て人間に近づいていったロボット、アンドリューがたどり着いた結論とは…。
今は亡きロビン・ウィリアムズの魅力が存分に生かされた、名作だと思います。